京都コンサートホール<アンサンブルホールムラタ>
アクセス:京都市営 地下鉄烏丸線 北山駅 1.3番出口 南へ徒歩3 分Program
バッハ:2 声のインベンション(全15 曲)モナ=飛鳥・オットに期待する
3歳の頃、将来、どんな人になりたいと聞かれ、モナ=飛鳥・オットは、迷いなく、「うさぎちゃん」と答えた。幼くして既にピアニストの生を承けていることに何の疑いもなかったのである。20年の時を経て、それは何も変わらない。天真爛漫、無垢の美音がこぼれるように降り注ぐ。特に、シューベルトは、やわらかなタッチとのバランスが絶妙であって、稀少なシューベルト弾きとの世評もむべなるかなと思わせる。ベートーヴェンに清涼感を持たせるのも、彼女らしい特徴だろう。2013年12月、世界の檜舞台バービカン・ホール、ロンドン・フィルとの「皇帝」という大一番を前に、当年、日本唯一のフルサイズ・リサイタルが京都で。6歳のころ心へひそめたバッハのインべンションを、22歳のいま、天空へ解き放ちつつ。
紺野等
モナ=飛鳥・オット Mona Asuka Ott( ピアノ)
ミュンヘン生まれ。ドイツ人と日本人を両親に持ち、2歳からピアノを始めて4歳でコンサート・デ ビューを飾る。グロートリアン・シュタインヴェーク国際コンクール第1位、EPTA欧州ピアノ教育者連盟国際コンクール第1位並びに特別賞等多くの受賞歴を誇り、天才ピアニストとして早くから注目を集めた。2004年リンダウの国際青年ピアノ音楽祭へ招かれてより、ミュンヘンのガスタイクやプリンツレーゲンテン劇場、ウィーンのコンツェルトハウス、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ブラウンシュヴァイク・クラシック・フェスティバル、ルール国際ピアノ音楽祭、バイロイト音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭、メックレンブルク・フォアポメルン音楽祭等一流フェスティバルへ出演して高い評価を得る。2010年南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団、2011年ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団各日本ツアーのソリストに抜擢され、2012年はオーケストラ・アンサンブル金沢の全国公演へ参加。ヨーロッパの権威誌『フォノ・フォルム』が絶賛する期待の若手女流ピアニストである。2000年-2008年カール=ハインツ・ケマリングへ、現在はヴュルツブルク音楽大学のベルント・グレムザーへ師事している。2011年グシュタード音楽祭の優れた演奏へ対し、フィリップ・チャイナット賞を授与されている。
バッハ:2声のインベンション(全15曲)
1723年頃、大バッハが子弟のために書いた作品。シンプルな中に、高度かつ厳粛な対位法を展開して 感動を呼ぶ。グレン・グールドの名演で一躍人気曲となった。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調
「葬送」Op.26楽聖30歳の野心作。ソナタと銘打ってはいるが、変奏曲、スケルツォ、マーチ、ロンドと、4楽章のいずれもがソナタ形式を採っていない。第3楽章の葬送行進曲が有名である。
シューベルト:即興曲集 D899 Op.90
(第1曲 ハ短調、第2曲 変ホ長調、第3曲 変ト長調、第4曲 変イ長調)4つの楽章からなる大きなソナタと見ることも出来る。シューベルト独特の旋律美がみなぎった傑作だが、優れた演奏へ接すると、底知れぬほどの抒情へ戦 慄すら覚える。
リスト:メフィスト・ワルツ 第1番 S.514
管弦楽作品を作曲者自らピアノ用へ編曲。悪魔へ誘惑されてゆくファウストの姿を、豪壮な超絶技巧で描き上げる標題的作品。
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